【エクセルでつくるTUGの評価表】歩行速度を自動で計算する方法

設定方法

電卓たたいて何してるのー?

患者さんのTUGを実施したので、平均値を計算してました!

あれ?測定値を入力したら自動で計算されなかったっけ?

そうだったんですけど、半年くらい前から壊れちゃったみたいで・・・。直し方がわからないからずっとこのままだったみたいですよ。

半年って・・・。

ふふふっ、じゃぁ私が”自動計算の設定方法”を教えてあげよう!

ホントですか!手短にお願いします!!

はい。

この記事でわかること
  • 歩行速度を自動で計算する設定方法
  • エラー表示「#DIV/0!」を”非表示”にする方法
  • エラー表示「#DIV/0!」を”自由な文字列”に変更する方法

歩行速度を自動で計算する設定方法

自動計算にはエクセルの「AVERAGE関数」を使用し、下の評価表を例に設定していきます。

TUGの評価表
TUGの評価表

B9セルに「=AVERAGE(B6:B8)」、C9セルに「=AVERAGE(C6:C8)」と入力します。

「AVERAGE関数」設定後
「AVERAGE関数」設定後
AVERAGE関数の解説

「AVERAGE関数」は指定した範囲に入力された数値の平均値を算出する関数です。今回、左回りで設定した関数「=AVERAGE(B6:B8)」を例にすると、B6セルからB8セルに入力された数値の平均を算出しなさいという意味になります。設定後は範囲内に入力されたデータの数に合わせて平均値を算出してくれます。

エラーを非表示にする設定方法

今回のように、自動計算を設定したセルの対象範囲に数字が入力されたいない場合「#DIV/0!」というエラーが表示されます。対象範囲に数字を入力すれば自動計算は問題なく機能しますが、自動計算を設定したセルが多くなるとエラー表示「#DIV/0!」が多数存在することになり、非常に見栄えが悪く見にくい状態になってしまいます。この項ではエラー表示「#DIV/0!」を非表示にする設定とともに、「#DIV/0!」を自由な文字列に変更する方法を解説していきます。

はじめに「#DIV/0!」を非表示に設定していきます。B9セル、またはC9セルの数式へ「IFERROR関数」を追加していきます。「IFERROR関数」を追加した数式はそれぞれ次のようになります。

  • B9セル:「=IFERROR(AVERAGE(B6:B8),””)
  • C9セル:「=IFERROR(AVERAGE(C6:C8),””)
IFERROR関数を追加
IFERROR関数を追加

これで、対象のセル範囲に測定値が入力されていなくても、「#DIV/0!」が非表示になります。

「#DIV/0!」が非表示
「#DIV/0!」が非表示

つづいて、「#DIV/0!」を”自由な文字列(今回は「自動計算」)”に変更していきます。先ほど入力した数式の「””」の中に表示したい文字を入力すると、入力した文字が表示されるようになります。

「#DIV/0!」を”自動計算”へ変更
「#DIV/0!」を”自動計算”へ変更
IFERROR関数の解説

「IFERROR関数」は「もし値がエラーの時は”○○”を表示する」といったように表示する対象指定する関数です。今回の関数式では「””」で非表示、「”自動計算”」で自動計算を表示させました。「””」については、正式には”非表示”ではなく”空白”という概念になっています。

まとめ

今回はTUGの評価表を例に「歩行速度を自動で計算する設定方法」と「エラー表示の変更方法」についてを解説しました。「AVERAGE関数」で自動計算を行い「IFERROR関数」で見やすい”TUGの評価表”を作る事で業務効率化が図れるようになります。また、設定で使用した「AVERAGE関数」と「IFERROR関数」は研究分野でも活かせる関数ですので、今回の設定を通して是非マスターしましょう!

この記事が、あなたのエクセルスキル向上に貢献できれば幸いです。

Presented by うしむね

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