カレンダーの日付を「当月以外は非表示」にする設定方法

設定方法

今回の記事では、「当月以外の日付を非表示にする設定方法」について解説します。設定方法はいくつかありますが、使用する関数式が比較的簡単な「MONTH関数」を用いた「条件付き書式」の設定方法を紹介します。また、設定に使用する”比較演算子”と”絶対参照”についても解説していきます。

条件付き書式の設定方法

カレンダーの日付を全て選択し、「ホーム」タブの中から「条件付き書式」から「新しいルール」を選択します。

日付部分を全て選択→条件付き書式→新しいルール
日付部分を全て選択→条件付き書式→新しいルール

「新しい書式ルール」が開くので、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択します。

次の書式を満たす場合に値を書式設定(O)“の下の入力欄に、

=MONTH(C5)<>$E$3

と入力し、「書式(E)」を選択します。

新しい書式ルールのダイアログボックス
新しい書式ルールのダイアログボックス

「フォント」タブの「色(C)」から「白」を選択します。

フォントを白へ変更
フォントを白へ変更

次に「塗りつぶし」タブの「背景色(C)」から「白」を選択し、OKをクリックします。

フォントを白へ変更
背景色を白へ変更

「新しい書式ルール」に戻ったら、「OK」をクリックします。

当月以外の日付が非表示
当月以外の日付が非表示

これで、先月・翌月の日付が非表示になります。

【超重要!】「比較演算子:<>」について解説

今回”条件付き書式”で使用した関数式「=MONTH(C5)<>$E$3」を例に解説します。この関数式があわらす意味は、

  • =MONTH(C5):セル(C5)の月が
  • <>$E$3:セル(E3)の月以外だった時

となります。つまり、「4/25日が5月以外だった時」という条件を満たす際に「書式を変更(文字:白、背景:白)しなさい」という命令になります。この時に条件を指定するものが「比較演算子:<>」になります。

比較演算子一覧
  • 「 = 」・・・ A=B  (AとBが等しい)
  • 「 > 」・・・ A>B  (AがBより大きい)
  • 「 < 」・・・ A<B  (AがBより小さい)
  • 「>=」・・・A>=B (AがB以上)
  • 「<=」・・・A<=B (AがB以下)
  • 「<>」・・・ <>A  (A以外)

【超重要!】「絶対参照:$」について解説

今回”条件付き書式”で使用した関数式「=MONTH(C5)<>$E$3」の「$E$3」部分には「$」が入力されています。このように列番号と行番号の前に「$」がついている状態を”絶対参照”といいます。この他、参照形態には列番号もしくは行番号の前に「$」がついている”複合参照”、列・行番号ともに「$」のない”相対参照”があります。”絶対参照”とすることで、オートフィルやコピー&ペイストを行った際に参照セルが移動してしまうことを防ぐ事ができます。

今回の万年カレンダーを例に解説

エクセルは日付の入力されたセル一つ一つを当月であるか確認するため、「C5とE3、C6とE3、C7とE3・・・」のように常にE3セルを比較対象とする必要があります。そのためE3セルを固定する必要があり、関数式で”絶対参照”を採用したというわけです。

もし、これが”複合参照”や”相対参照”であった場合は比較対象が「C5とE3、C6とE3、C7とE3・・・」とならず、「C5とE3、C6とE4、C7とE5・・・」となってしまうのです。

参照形態のまとめ
  • 絶対参照・・・$E$3(列番号・行番号を固定)
  • 複合参照・・・$E3 or E$3(列番号 or 行番号を固定)
  • 相対参照・・・E3(列番号・行番号ともに固定しない)

この参照形態はエクセルを使う上で重要事項となるため、必ずマスターしましょう。

今回の記事が、あなたのエクセルスキル向上に貢献できれば幸いです。

Presented by うしむね

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