当サイト管理者は「MOS Excel Associate/Expert」の資格を有しています。
今回は、「挿入」タブ内の機能について解説していきます。挿入タブには、エクセルのシートにさまざまな要素を追加するためのツールが揃っています。
機能の概要を理解しておくと、今後の学習効率を上げることができますので是非ご一読下さい。
挿入タブの機能
「挿入」タブ内にある機能を使用することで、データを視覚的に整理し分析しやすくすることができます。
テーブル
テーブルには、データを表として整理しやすくするための機能があります。データ管理や分析が非常に効率的になります。
テーブルの機能
テーブル
- 【テーブルを挿入】:選択したデータ範囲を自動的にテーブル形式に変換します。テーブルには「フィルター」「並べ替え」「スタイル」の適用などの機能が含まれ、データをより操作しやすくします。
テーブルの作成手順
- データ範囲を選択:テーブルに変換したいデータの範囲を選択します。
- 挿入タブをクリック:リボンの「挿入」タブをクリックします。
- テーブルを選択:「テーブル」ボタンをクリックします。これにより、選択した範囲がテーブルとして設定されます。
テーブルのメリット
- 【自動フィルター】:テーブル内のデータに自動的にフィルターボタンが追加され、特定のデータを簡単に抽出できます。
- 【簡単な並べ替え】:テーブル内のデータを簡単に昇順や降順に並べ替えることができます。
- 【動的範囲】:新しいデータを追加すると、テーブル範囲が自動的に拡張されます。
テーブルのスタイル
テーブルにさまざまなスタイルを適用して、視覚的に整理された外観を作成します。スタイルには色の変更や行・列のデザインが含まれます。
図
図には、視覚的な要素をエクセルのシートに追加するための機能が集まっています。これにより、データをさらに見やすく魅力的にすることができます。
図の機能
画像
- 【ファイルから画像を挿入】:パソコンに保存されている画像ファイルをエクセルのシートに挿入します。これにより、視覚的に補足したい情報を追加できます。
- 【オンライン画像の挿入】:インターネットから画像を検索して、挿入します。必要な画像を素早く見つけて、直接エクセルのシートに追加できます。
図形
「矢印」「四角形」「円」などの基本的な図形を挿入します。フローチャートやダイアグラムなど、視覚的な補足資料を簡単に作成できます。
アイコン
幅広いカテゴリからアイコンを選択して挿入します。プレゼンテーションや報告書を視覚的に魅力的にするために役立ちます。
3Dモデル
3Dモデルを挿入して、データを立体的に表示できます。
SmartArt
組織図やプロセス図などの複雑な図を簡単に作成できるツールです。視覚的に構造化された情報を提供できます。
グラフ
グラフは、データを視覚化するために有効なツールです。データのトレンドやパターンを簡単に理解し、相手にわかりやすく伝えることができます。
グラフの機能
推奨グラフ
選択したデータに基づいて、エクセルが自動的に最適なグラフの種類を選択するため、初心者でも簡単に適切なグラフを作成することができます。
グラフの種類
- 【縦棒グラフ】:データを垂直の棒で表示します。カテゴリ間の比較に適しています。
- 【折れ線グラフ】:データを線で結び、トレンドを表示します。時間の経過に伴う変化を視覚化するのに適しています。
- 【円グラフ】:データ全体に対する各部分の割合を表示します。割合や比率を視覚化するのに適しています。
- 【棒グラフ】:データを水平の棒で表示します。縦棒グラフと同様に、カテゴリ間の比較に適しています。
- 【エリアグラフ】:折れ線グラフと似ていますが、下部が塗りつぶされています。トレンドと総量の変化を表示するのに適しています。
- 【散布図】:データをグラフにプロットし、それらの間の関係を表示します。相関関係やトレンドを視覚化するのに適しています。
- 【その他のグラフ】:ツリーマップ、サンバースト、ヒストグラム、ボックスとひげ図など、特殊なグラフも挿入できます。
グラフの設定
- 【グラフの要素】:「タイトル」「軸ラベル」「凡例」「データラベル」などの要素を追加・変更できます。
- 【グラフのスタイル】:さまざまなデザインや色のスタイルを適用して、グラフの見た目をカスタマイズできます。
スパークライン
スパークラインは、小さなグラフをセル内に作成し、データのトレンドやパターンを視覚的に把握するためのツールです。スパークラインは、個々のデータセットに対する視覚的なサマリーとして、セル内に収まる小さなグラフとして表示されます
スパークラインの機能
折れ線
選択したデータ範囲を基に、折れ線グラフ形式のスパークラインを作成します。データのトレンドや変動を簡単に視覚化するのに適しています。
縦棒
データを縦棒グラフ形式で表示するスパークラインを作成します。個々のデータポイントの比較がしやすくなります。
勝敗
データを2つの項目(例えば、勝ち負けや増減)で表示するためのスパークラインを作成します。主に二つの状態を持つデータの視覚化に適しています。
スパークラインの作成手順
- データ範囲を選択:スパークラインを作成したいデータ範囲を選択します。
- 挿入タブをクリック:リボンの「挿入」タブをクリックします。
- スパークラインの種類を選択:「折れ線」「縦棒」「勝敗」から希望のスパークラインの種類を選びます。
- 配置場所を選択:スパークラインを表示するセルを指定します。
スパークラインのスタイルと設定
- マーカー:「最高点」「最低点」「最初の点」「最後の点」などにマーカーを追加して強調表示できます。
- 軸:スパークラインの軸を設定し、正確なデータ比較を行います。
- スタイル:色やスタイルを変更して、スパークラインの外観をカスタマイズできます。
フィルター
フィルターの主な機能は「データ」タブにあります。フィルター機能を使うことで、特定の条件に一致するデータだけを表示し、データの管理や分析を効率化することができます。ここでは、スライサーとタイムラインの
フィルターの機能
スライサー
スライサーは、テーブルやピボットテーブルのデータを視覚的にフィルターするためのツールです。ボタンをクリックするだけで、データを素早くフィルターにかけることができます。また、複数のスライサーを同時に使用して、複数のフィルター条件を適用することもできます。
タイムライン
タイムラインは、ピボットテーブルのデータを日付でフィルターするためのツールです。時間軸に沿ったデータの視覚的なフィルタリングが可能です。また、タイムラインをドラッグして特定の期間を選択し、データをフィルターすることもできます。
「月」「四半期」「年」など、異なる期間単位でデータをフィルターすることがもできます。
リンク
リンクは、エクセルのシート内・外のリソースにアクセスするリンクを挿入する機能です。この機能を使用することで、他の文書、ウェブページ、メールアドレスなどに1クリックでアクセスできるようになります。
リンクの機能
ハイパーリンク
セルやオブジェクトにハイパーリンクを挿入し、他の文書、ウェブページ、メールアドレス、またはエクセルシートの特定の場所にリンクすることができます。
ハイパーリンクの挿入手順
- リンクを挿入したいセルやオブジェクトを選択します。
- リボンの「挿入」タブをクリックします。
- 「リンク」セクションの「ハイパーリンク」をクリックします。
- 表示されるダイアログボックスでリンク先を指定し、「OK」をクリックします。
テキスト
テキストは、エクセルのシートにテキストを追加するためのさまざまな機能が含まれています。説明や注釈を追加したり、特定の情報を強調することができます。
テキストの機能
テキストボックス
任意の場所に自由に配置して文字を入力する「テキストボックス」を挿入します。エクセルのシートにテキストを追加して、情報を補足することができます。
テキストボックスの使い方
- 挿入タブをクリック。
- テキストボックスを選択し、エクセルのシート上の挿入したい場所をクリックし、そのままドラッグします。
ヘッダーとフッター
エクセルのシートの上部(ヘッダー)と下部(フッター)にテキストを追加します。ページ番号、日付、著者名などを各ページに自動的に表示できます。
ワードアート
あらかじめ書式設定されたいくつかのテキスト候補から選択することで、装飾されたテキストを挿入できます。様々なスタイルや効果を適用して、エクセルシートの特定の情報を強調するのに適しています。
※ 当サイトのアイキャッチ画像作成にも良く使用しております。
署名欄
エクセルシートに署名を追加します。文書の承認や確認が視覚的にわかりやすくなります
オブジェクト
他のアプリケーションで作成されたオブジェクト(例えば、Word文書やPowerPointスライド)をエクセルのシートに埋め込むことができます。
記号と特殊文字
記号と特殊文字の機能
数式
数学で使う「ピタゴラスの定理」や「2次方程式の解の公式」などを挿入することができます。エクセルでよく使用する「関数」ではないので注意してください。
特殊文字
数字やアルファベット、マークや常用外の漢字などを一覧から選択し挿入することができます。
コメント