【リハビリのお金の話】回復期(リハビリ)病棟の入院費用はどれくらいかかるの?

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回復期病棟の入院費用とリハビリの費用のアイキャッチ 患者さんの部屋

ある日のリハビリ終了後、こんな話がありました。

ゆー
ゆー

どうかされましたか?

患者さん
患者さん

いやぁね、入院の費用ってどれくらいかかるのかしらぁと思って。

ゆー
ゆー

そう言われて見れば、毎月の請求額ってどれくらいになるんだろう?

計算したことなかったなぁ。

患者さん
患者さん

いくらになるか全然わからないから不安でねぇ。

ゆー
ゆー

そうですよね。

お体の調子やリハビリだけでも大変なのに、費用がいくらか分からないまま過ごすのは心労絶えませんものね。

患者さん
患者さん

そうなのよ。不安だわぁ・・・

ゆー
ゆー

ご安心ください。

私が入院費用やリハビリ費用についてわかりやすく解説しますね。

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回復期(リハビリ)病棟に1ヶ月入院した時の費用の目安

概算ではありますが、回復期(リハビリ)病棟に入院した時の1ヶ月の費用の目安は

  • 1割負担の方 10万~13万円
  • 2割負担の方 20万~26万円
  • 3割負担の方 30万~39万円

程度と言われています。

この金額の中には病院の宿泊費用である「入院料」「リハビリの費用」「食事の費用」の他、その病院の体制による加算や計画書の料金など、さまざまな内容が含まれています。

また、料金の中には医療保険「適用になるもの」「適用にならないもの」があります。

さらに、個室を利用した際に発生する「差額ベッド代」がありますが、これは個室を使用する理由によっては患者側に請求できないケースも存在するため、知っておきたい知識となります。

それでは次項で、「回復期(リハビリ)病棟の入院費用の内訳」を確認し、1ヶ月の費用の目安との差を確認していきたいと思います。

 

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回復期(リハビリ)病棟の入院費用の内訳

保険点数は、診療報酬の改定、病気や怪我の種類、経過日数や介護保険の有無、他の算定との兼ね合いなどで細かく分類されています。
従って、必ず記載した点数になるわけではありませんのでご注意ください。

基本的な入院費

医療保険:適用

回復期(リハビリ)病棟の基本的な宿泊費を「回復期リハビリテーション病棟入院料」といいます。

この料金は入院1日あたりで加算され、入院している病院の体制によって料金が異なります。

(保険点数:1点=10円)

  • 回復期リハビリテーション病棟入院料1
    • 2,229点(22,290円)
  • 回復期リハビリテーション病棟入院料2
    • 2,166点(21,660円)
  • 回復期リハビリテーション病棟入院料3
    • 1,917点(19,170円)
  • 回復期リハビリテーション病棟入院料4
    • 1,859点(18,590円)
  • 回復期リハビリテーション病棟入院料5
    • 1,696点(16,960円)

(令和6年度 診療報酬改定時)

また、入院料とは別にその病院の体制によるさまざまな「加算」があります。

入院している病院がどの入院料を算定しているのかは、病院のスタッフもしくは明細書で確認してみましょう。

上記より、1ヶ月(30日で計算)入院すると508,800円 668,700円の医療費が発生します。

入院料5(16,960円)×30日=508,800円 ~ 入院料1(22,290円)×30日=668,700円

従って、自己負担は医療保険の負担割合に応じてそれぞれ以下のようになります。

  • 1割負担の方 50,880円 ~ 66,870円
  • 2割負担の方 101,760円 ~ 133,740円
  • 3割負担の方 152,640円 ~ 200,610円

 

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リハビリの料金

医療保険:適用

リハビリの料金は「20分を1単位」として、リハビリを行った単位数に応じて料金が発生します。

また、1単位の料金は病院の「施設基準」と「患者さんの疾患」によって異なります。

(「施設基準」は前項の「入院料」の基準とは別なものになります。)

疾患施設基準Ⅰ施設基準Ⅱ施設基準Ⅲ
脳血管疾患245点200点100点
運動器185点170点85点
廃用症候群180点146点77点
心大血管205点125点
呼吸器175点85点

(令和6年 現在)

さらに、リハビリの料金にも「加算」があり、主に病気や怪我をしてから日が浅い時に行ったリハビリに追加料金が発生します。

リハビリの加算
  • 急性期リハビリテーション加算 (算定に詳細条件あり)
    • 1単位につき50点(病気や怪我をした日から「14日目」まで)
  • 初期加算
    • 1単位につき45点(病気や怪我をした日から「14日目」まで)
  • 早期リハ加算
    • 1単位につき25点(病気や怪我をした日から「30日目」まで)

回復期(リハビリ)病棟は、リハビリに専念できる状態まで体の状態が落ち着いてから移る事が多いので、「急性期リハビリテーション加算」「初期加算」がつく事は稀です。

回復期(リハビリ)病棟は、その名の通り最も多くのリハビリを行う病棟であり、1日に平均で6~9単位(2時間~3時間)のリハビリを行うことがほとんどです。

上記より、1ヶ月(30日で計算)の施設基準Ⅰの病院でリハビリを行うと324,000円 665,250円のリハビリ料金が発生します。

廃用症候群(1,800円)×6単位×30日=324,000円 ~ 脳血管疾患(2,450円)×9単位×30日+加算(早期加算×15日)=665,250円

従って、自己負担は医療保険の負担割合に応じてそれぞれ以下のようになります。

  • 1割負担の方 32,400円 ~ 66,525円
  • 2割負担の方 64,800円 ~ 133,050円
  • 3割負担の方 97,200円 ~ 199,575円

 

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リハビリの書類関連の料金

医療保険:適用

リハビリの実施に際して、厚生労働省より「特定の条件を満たす場合」や「定期的」に書類の作成が義務づけられています。

こういった書類を作成し、患者さんに交付した際も料金が発生しています。

回復期(リハビリ)病棟でリハビリを実施する時の代表的な書類と点数は、以下のようになっています。

書類関連の料金
  • リハビリテーション総合計画評価料(評価料1:300点 評価料2:240点)
    • 主治医、看護師、リハビリ職、栄養士、相談員などの担当者が集まり、各専門領域の現状報告と今後の方針を確認・検討し、「リハビリテーション総合実施計画書」を作成・交付した際に算定します。
    • 算定:最大で月1回
  • 目標設定等支援・管理料(初回:250点 2回目以降:100点)
    • 介護保険の認定を受けている方で、リハビリの基準日(起算日といいます)から一定期間(疾患によって異なる)を超えてリハビリを継続する方に対し、「目標設定等支援・管理シート」を作成・交付した際に算定します。
    • 算定:最大で月1回(2回目以降は、前回算定月より3ヶ月後)

上記より、書類関連の料金は1ヶ月あたり「0円 5,500円」となります。

0円 ~ リハビリテーション総合計画評価1(3,000円)+目標設定等支援・管理料(初回:2,500円)=5,500円

従って、自己負担は医療保険の負担割合に応じてそれぞれ以下のようになります。

  • 1割負担の方 0円 ~ 550円
  • 2割負担の方 0円 ~ 1,100円
  • 3割負担の方 0円 ~ 1,650円

 

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食費

医療保険:適用外

食費(入院時食事療養費)の自己負担額は、1食あたり「510円」となっています。

難病患者や小児慢性特定疾病患者の方、住民税非課税世帯の方など、特定の条件に該当する方は食費(入院時食事療養費)が減額されます。

上記より、一般の方に対する1ヶ月の食費(入院時食事療養費)は以下のようになります。

  • 一般の方 45,900円(= 510円×3食×30日)
ゆー
ゆー

「入院時食事療養費」は1食あたり「690円」かかっていて、自己負担の「510円」健康保険からの給付「180円」で賄われています。

物価高の影響で、R6年6月1日に自己負担「460円」から「490円」へ増額し、さらにR7年4月1日から自己負担が「510円」に増額しています。

レンタル費用等(オムツ、パッド、タオル、パジャマ)

医療保険:適用外

入院生活を送る上で、オムツや尿取りパッド、タオルやパジャマもレンタル費用も忘れてはいけません。

これらの費用は全額自己負担となり、料金は病院ごとや使用量によって違いがあり、金額に大きな差があります。

それぞれ1ヶ月の料金の目安は以下の通りです。

  • オムツ・パッド 20,000円60,000円
  • セットレンタル(タオル・パジャマ) 13,800円(= 相場:約460円×30日)

差額ベッド代(個室などの料金)

医療保険:適用外

いわゆる個室などの使用料金で、正式名称は「特別療養環境室料」といい、全額自己負担となります。

病室は「個室」の他に「複数人の部屋」や「特別室」などさまざまな種類があり、金額も病院によって異なります。

平均的な1日あたりの差額ベッド代は以下のようになります。

  • 1人部屋:8,322円
  • 2人部屋:3,101円
  • 3人部屋:2,826円
  • 4人部屋:2,705円
例:首都圏準公的病院(1日料金)
  • 特別室:55,000円
    • テレビ、冷蔵庫、電話、ネット環境有、ミニキッチン、応接セット、トイレ、ユニットバス、洗面台、金庫
  • 一般個室:27,500円
    • テレビ、冷蔵庫、電話、ネット環境有、トイレ、洗面台、金庫
  • 簡易個室:5,500円
    • テレビ、冷蔵庫、ロッカー
例:地方公立病院(1日料金)
  • 特別室A:33,000円
    • 洗面台、バス、トイレ、冷蔵庫、テレビ、キッチン、応接セット、ロッカー
  • 個室B:22,000円
    • 洗面台、シャワー、トイレ、冷蔵庫、テレビ、キッチン、応接セット
  • 個室C:11,000円
    • 洗面台、テレビ、冷蔵庫、応接セット

引用:住友生命HP

上記のように、差額ベッド代は病院や地域によってかなりの差があります。

ちなみに、高額な差額ベッド代ですが、病院側の判断で利用する場合は「患者側が差額ベッド代を払う必要がない」ことをご存じですか?

  • 手術後に病状が重篤で安静にしなくてはならない時など。
  • 感染防止のため、感染症の患者に個室に入ってもらう場合など。

上記のような理由で個室を利用する場合は、差額ベッド代を支払う必要はありません。

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まとめ

回復期(リハビリ)病棟に入院した際の費用についてイメージはつきましたか?

回復期(リハビリ)病棟に入院すると高額な費用が必要となりますので、「高額療養費制度」「限度額適用認定」の制度利用もご検討ください。

また、リハビリの料金体系を患者さんやご家族に知ってもらうことで、より納得してリハビリを行ってもらえるように、気を引き締め直していきたいと思います。

この記事で、回復期(リハビリ)病棟に入院した際の費用について、少しでも疑問が解消されれば幸いです。

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